支部長挨拶


 今年6月に茨城大学理学部同窓会の水戸支部として理水会が発足いたしました。理水会の会員は同窓会会員の内、水戸市とその周辺に在住している方々で、集まりやすい方を対象に構成されております。会員の交流が今まで以上に活発になることが期待されております。会の発足にご尽力頂いた幹事の皆さんに改めて御礼申し上げます。
 平成15年に国立大学法人法が施行され、それ以降、茨城大学に限らず国立大学を取り巻く環境は大きく変わっております。好むと好まずにかかわらず経済原理、競争原理社会の一員に組み込まれ研究成果を最優先に求められるようになっております。理学のような基礎研究には馴染まないのでは、と言う意見も多々ありますが評価が難しいところです。
 さらに大学の役割が教育、研究だけの場ではなく市民や社会から信頼されるために地域連携と国際交流と言う役割を担うことが求められております。かつては学生が社会活動に参加することは反社会的学生運動と見なされ学外には出さないようにすることが学生の本分とされていたのですが、しかし今私達の在学時代とは社会状況が大きく変わってきております。大学と社会が一体となり、今、社会が何を求めているのかを的確に把握して研究テーマとし研究成果を早く社会に還元する事が求められております。新しい時代の大学の在り方を私達OBも共に考えていく必要があるのではないかと思います。会員の交流と大学への支援を含めてこの会が楽しい会になりますよう会員皆様のご支援、ご協力をお願い致しましてご挨拶といたします。
理水会会長 伊藤 剛(文理・物理昭42年度卒)