(前)会長挨拶 - 新型コロナ禍における同窓会活動

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 新型コロナウィルスの感染拡大の影響を受けて、1年遅れの東京2020オリンピック大会が本年7月23日に開催され、大半が無観客の状態ではありましたが無事に終了することが出来ました。その間にもコロナ禍の影響は拡大を続け、8月末には国内における一日の感染者が1万7千人以上にも達しています。
 国内のすべての活動が大きく制限を受ける中で、同窓会活動も前年と同様に年1回の幹事会も開催することが出来ず、また、2020年5月に予定されていた理学部同窓会創立40周年記念行事も10月に再度の開催を予定したものの諦めざるを得ない状況でした。
 40周年記念行事の中で予定していた講演で「理学部同窓会40年の歩み」と「理学部同窓会年会計の変遷」については本誌(*1)の後半にその概要を示しておりますのでご覧ください。
 旧文理学部理学科、および、1966年からの理学部の卒業生を含めて、約5千名の会員の基に、1980年4月に理学部同窓会が発足をしました。
 同窓会会員名簿は1980年に第1回目、1985年に第2回目、1998年に第3回目が発行されています。しかし、その後は個人情報保護などの観点から残念ながら名簿の発行は行われていません。
 1998年からは4年に1回の総会、毎年1回の幹事会が開かれ、また、1998年に同窓会会報の創刊号が発行されて以来、毎年欠かさずに会報が発行され現在に至っています。
 現在の会員数は約1万名となっていますが、同窓会活動の中心となるものは年に4回開かれる常任幹事会で、12〜13名が委員となっています。これまでに関係された委員の方々は約35名となっています。改めてそれらの方々の献身的なご協力に感謝するとともに、40周年を迎えるにあたって、これまでの同窓会活動に参加いただいたすべての会員の方々、学長・学部長をはじめとする大学関係者の方々に心より感謝申し上げます。
 同窓会活動の維持発展を図るためには同窓会会費の納入の増額が不可欠のことではありますが、創立当初に集めた入会金が約600万円であったものの、その後に新入学生からの納入額は毎年100万円程度で同窓会会報の発行や総会、幹事会の開催に必要な費用に満たないものでした。支出を出来るだけ少なくするために同窓会会員名簿やホームページの管理運用は常任幹事会委員によって行われてきました。
 ところで、2019年には茨城大学総務部の中に基金・同窓会課が新設され、同年11月からは大学当局が同窓会会費の徴収を行っていただけることになりました。そのため、2019年4月の会費納入者が新入生の4割程度であったのに対して2020年では9割以上にも達しています。
 大学自体が同窓会の存在を重視してきていることへの現われで、同窓会自体も大学との連携をさらに深め、学内にもっと目を向けた活動を展開することが重要であると考えています。それにいたしましても、同窓会活動をより強固なものにしていくためにもワクチン接種が加速されコロナウィルス感染の拡大が早期に解決されるよう願っています。会員の皆様のご健勝をお祈り申し上げます。

茨城大学理学部同窓会会長 久保田 益充 

(茨城大学文理学部理学科化学専攻昭36年度卒・工学博士)

(*1)理学部同窓会会報 第24号